里芋栽培の芽かき完全ガイド!収量を増やす方法とコツ

里芋栽培の芽かき完全ガイド!収量を増やす方法とコツ

里芋栽培に取り組む中で、「芽かき」という作業について多くの疑問をお持ちではないでしょうか。

この作業が本当に必要か、具体的にはいつまで行えば良いのか、そして正しい方法は何なのか、といった点は、多くの方が一度は悩むポイントです。また、もし芽かきしない どうなるのか、あるいは収量を増やすためにあえて脇芽 取らないという選択肢はあるのかも気になるところでしょう。

この記事では、主にプロの農家の方々を対象に、里芋 栽培 芽かきに関するあらゆる疑問を専門的な視点から解消します。里芋を大きく育てる方法に直結するこの重要な作業について、具体的な手順から注意点まで、網羅的に詳しく解説していきます。

この記事で分かること
  • 里芋の芽かきが必要な理由と目的がわかる
  • 芽かきの正しい時期と具体的な手順を学べる
  • 収量を増やすための重要な管理ポイントを理解できる
  • 芽かきに関するよくある失敗とその対策が明確になる
【2025年11月OPEN予定】
営農コストを1~2割削減へ。
プロ農家のための種苗ECサイト、誕生。

高品質な種苗を、ありえない価格で。

当店は、営利栽培向けの大袋ロットに特化し、
中間マージンを徹底的に削減。
どこよりも安く、
あなたの利益に直結する価格を実現します。

オープンと同時に最高のスタートを切るために、
ぜひこの機会をご活用ください。

LINE登録者様だけの
\お得なクーポンも配信予定!

目次

里芋栽培における芽かきとは?基本と目的

POINT
  • 里芋栽培における芽かきの目的と効果
  • 収量に影響?芽かきは必要か
  • 芽かきをしないとどうなるのか
  • 取り除くべき脇芽の見分け方

里芋栽培における芽かきの目的と効果

里芋栽培における芽かきの目的と効果

里芋栽培における芽かきは、芋の品質と収量を向上させるために行う重要な管理作業です。主な目的は、株全体の養分を特定の芽に集中させることにあります。

里芋は、植え付けた種芋の上に親芋ができ、その周囲に子芋、さらに孫芋と増えていきます。種芋からは通常1本の主茎が伸びますが、条件によっては複数の脇芽が出てくることがあります。この脇芽を放置すると、葉や茎を成長させるために養分が分散してしまい、結果として一つひとつの芋が大きく育ちにくくなります。

芽かきの主な効果

芽かきを行うことで、残した主茎(親芋となる部分)に養分が効率良く供給されます。これにより、親芋やそこから発生する子芋の肥大が促進され、大きく形の整った質の高い里芋を収穫できるようになります。言ってしまえば、不要な芽を取り除くことで、株全体のエネルギーを可食部である芋に集中させるための選別作業が芽かきなのです。

また、子芋や孫芋から発生する芽を適切に管理することも、同様に重要です。これらの芽を適度に取り除くことで、さらなる孫芋の発生と肥大を促し、最終的な収穫量を高める効果が期待できます。

収量に影響?芽かきは必要か

収量に影響?芽かきは必要か

「里芋の栽培で芽かきは絶対に必要か」と問われると、その答えは「必須ではないが、高品質・高収量を目指す営農栽培では強く推奨される」となります。

芽かきを行う最大の理由は、前述の通り、芋を大きく、そして形良く育てるためです。市場に出荷する農家にとっては、芋のサイズや見た目は商品価値を大きく左右する要素です。そのため、養分を集中させて規格の揃った芋を効率的に生産するために、芽かきは欠かせない作業とされています。

一方で、家庭菜園のように大きさや形にこだわらず、多くの芋を収穫したい場合は、必ずしも芽かきを行う必要はありません。芽かきをしなければ、それぞれの芋は小ぶりになりますが、その分、たくさんの子芋や孫芋ができます。どちらの栽培スタイルを選ぶかによって、芽かきの必要性は変わってくると言えるでしょう。

品種による違い

親芋を主に食する「京いも(タケノコイモ)」のような品種と、子芋・孫芋を主に食する「土垂」や「石川早生」のような品種とでは、芽かきに対する考え方が多少異なります。目的とする芋(親芋か子芋か)に効率よく養分を送るために、品種の特性を理解した上で芽かきの要否を判断することが大切です。

芽かきをしないとどうなるのか

芽かきをしないとどうなるのか

里芋の芽かきを全く行わずに栽培した場合、いくつかの特徴的な生育状態が見られます。最も大きな変化は、収穫できる芋のサイズと数です。

芽かきをしないと、種芋や子芋から発生した複数の芽がすべて成長を続けます。すると、限られた養分がそれら多くの芽(茎葉)に分散してしまいます。その結果、一つひとつの芋に蓄えられる養分が少なくなり、全体的に小ぶりな芋が多く収穫されることになります。

生育環境への影響

芽かきをしないと、地上部では葉や茎が過剰に茂る「過繁茂」の状態になりやすいです。株元が密集し、風通しが悪くなることで、多湿を好む病気の発生リスクが高まる可能性があります。また、日光が株元まで届きにくくなることも、芋の健全な肥大を妨げる一因となり得ます。

このように、芽かきをしない栽培法は、大きな芋を狙うのではなく、調理しやすい小さな芋をたくさん収穫したいという目的には合致するかもしれません。しかし、営農栽培において求められる「均一で大きな芋」を得ることは難しくなります。

取り除くべき脇芽の見分け方

取り除くべき脇芽の見分け方

芽かきを効果的に行うためには、どの芽を残し、どの芽を取り除くべきかを正確に見分けることが重要です。見分けるポイントは、芽が出てくる場所とタイミング、そして芽の勢いです。

まず、植え付け後の初期段階(本葉3〜4枚の頃)で注目すべきは、種芋から直接出てくる芽です。通常、最も太く勢いよく伸びる芽が1本あります。これが主茎となり、親芋へと成長します。この主茎以外の、同じ種芋から細く伸びてくる芽が、最初に取り除くべき「脇芽」です。

生育が進むと、今度は親芋の周りにできた子芋や孫芋から新しい芽が出てきます。これらは基本的に子株を形成するための芽ですが、あまりに数が多く密集している場合は、細いものや生育の悪いものを中心に取り除きます。こうすることで、残した子芋や孫芋のさらなる肥大を促せます。

見分けのポイントまとめ
  • 残す芽:最初に最も太く、勢いよく成長する主茎。
  • 取り除く芽(初期):主茎と同じ種芋から出てくる、細くて弱い脇芽。
  • 取り除く芽(中期以降):子芋や孫芋から出てくる芽のうち、密集しすぎている場所の細い芽や生育の悪い芽。

株全体のバランスを見ながら、明らかに生育の劣る芽を間引いていく、という意識で作業を行うと良いでしょう。

高品質な種苗を、ありえない価格で。
中間マージンを徹底的に削減し
\特別価格で販売する種苗通販サイト/

収量を左右する里芋栽培の芽かき実践方法

POINT
  • 芽かきはいつまで行えばよいか
  • 正しい芽かきの方法と手順
  • ハサミや鎌を使った安全な切り方
  • 作業における注意点とコツ

芽かきはいつまで行えばよいか

芽かきはいつまで行えばよいか

里芋の芽かきを行うタイミングは、大きく分けて2つの段階があります。生育ステージに応じて適切な時期に作業を行うことで、より高い効果が期待できます。

1. 種芋から出る脇芽の芽かき

最初の芽かきは、植え付けた種芋から複数の芽が出てきた時に行います。具体的な時期の目安は、本葉が3枚~4枚程度に展開した5月下旬から6月中旬頃です。この段階で最も生育の良い芽を1〜2本残し、それ以外の弱い脇芽を取り除きます。この作業によって、親芋の初期生育を力強く促進することができます。

2. 子芋・孫芋から出る芽の芽かき

生育が進むと、親芋の周りにできた子芋や孫芋からも芽が伸びてきます。これらの芽の管理は、追肥や土寄せを行うタイミングで随時実施するのが効率的です。一般的には、6月下旬から8月中旬にかけて2〜3回行われる追肥・土寄せ作業と同時に、不要な芽を取り除いたり、小さな芽であれば土に埋め込んだりします。

「いつまで」という明確な終わりはありませんが、一般的には8月中旬の最後の土寄せ以降は、株の成長を妨げないよう、大きな芽かき作業は控えることが多いです。生育後半は芋の肥大に集中させる時期になります。

注意点:全ての芽を取りすぎない

特に子芋や孫芋から出る芽については、すべてを取り除いてしまうと、かえって株全体の光合成能力が低下し、総収量が減少する可能性も指摘されています。株の勢いや葉の茂り具合を見ながら、密集している部分を間引く程度に留めるのが良いでしょう。

正しい芽かきの方法と手順

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ご訪問ありがとうございます。
農家の皆様のパートナー「日本種苗販売所」です。

信頼できる種苗の販売と、日々の営農に役立つ情報をお届けしています。

>> 運営者プロフィールはこちら

目次